高橋圭三(たかはしけいぞう)
愛媛県
松山東雲女子大学人文科学部准教授
心理子ども学科子ども福祉専攻
自閉症オーソリティ

生活のし辛さを抱えながら仮面の中から周りを伺う子どもたち。
叱咤激励で一生懸命頑張るけれど、どうも周りと歯車がかみ合わない子どもたち。

自分でも分らない、相手はもっと分らない。
自分でOKと思って行ったことが家族や友達を泣かせることになる。

ちょっとばかり周りから浮いてしまった自分を責めても何をどう修正して良いのか、
何がおかしいのかさえ分らないので修正のしようがない。
さりげない人付き合いに同調することにさえ多大な努力が必要な子どもたち。

「おぎゃ〜」と生を受けて人生で最初に出会う最小単位の家族でさえ、小さな社会の家族である小さなスプーンの中でも溺れてしまう。
それが、保育所、幼稚園、学校と生活範囲の社会が拡大していくクラスが成長と共に待っている。
さらに、一般社会の大海原に漕ぎ出すと、まさに荒れた大海の木の葉のごとく、緊急事態制御不能。

そんな子どもたちがホット一息ついて頭の中を整理できるところ。
そんな子どもたちに翻弄されて日々の生活に疲れ果てている親御さんが
「あの〜」と声をかけても良いところ。
それが、大分にはあるという。

その安息の地、充電の地はフリーリー。