島治伸(しまはるのぶ)
徳島県
徳島文理大学人間生活学部心理学科教授
臨床心理士・学校心理士
元文部科学省初等中等教育局特別支援教育調査官

 今から思えば遠い昔の話です。そう、それは1997年4月のことでした。
「LD(学習障害)児と教育☆生活/学習」という会議室が、FEDHAN(ニフティサーブ障害児教育フォーラム)にできたのは。
 それまでは、「○障害児学級○通級制/学習障害/その他」会議室を中心に、「☆自閉児と教育☆療育/生活/指導」会議室、「子育て四方山話**育てる/つきあう/働く」会議室、「◇駆け込み寺◇**FEDHAN何でもQ&A」会議室などに、話題が分散してしまうこともあったのですが、やっと発達障害のある子どもたちに関して落ち着き場所ができたのでした。この会議室は、カボスワインという人がボードリーダーでしたが、1995年12月3日にフォーラムのローカルルールを無視して、とある会議室にやってきた素敵な女性でした。
 原著作権を無視して、当時の発言を抜き書きしましょう。
 『(前略)失礼も多いと思います。どうかお許し下さい。(後略)』
・・・なんと謙虚な方なのでしょう。
 続きます。
『(前略)学校にも出向き理解と協力を頼んでいましたが、(中略)心無い冷たい言葉に悲しい思いをしています。(後略)』
・・・なんと可哀想な目に遭われたのでしょう。まだまだ続きます。
『(前略)どなたか、アドバイスをくださればうれしいです。』
・・・なんと健気なお母様なんでしょう。 
 おかげでLD会議室は、それはそれは活発に各地の方々による情報交換や論議が重ねられ、やがて来るインターネット時代の幕開けまでの間、全国の情報交差点の中心として動いたのでした。
 ただ、ボードリーダーがいつしか大魔神と呼ばれるようになったのは、今でも残るFEDHAN7不思議の一つです。 さて、大魔神、いや、カボスワインさんは、その頃から「LDを支援するボランティアの会Purus(プールス)」を主宰され、「大分LD親の会ハーモニー」の代表・事務局をされ、やがて、「全国LD親の会」理事や大分県教育委員会の各種委員を歴任されつつ、「フリースペースFREELY」を設立、「NPO法人大分特別支援教育室フリーリー」に発展されました。そして、この間、素敵なスタッフと多様なサポーターとの出会いがあり、彼女を知る人々からの熱い要請と応援が、本当に多くの人々の幸せにつながって今に至るわけです。
 そう、この彼女こそが梶原陽子理事長その人です。
 ちなみに私はいつの日だったか忘れたのですが、あっという間に応援団員の一人になっていました(笑)。
 というわけで、カボスワインさん率いるフリーリーの応援をさせて頂きます。
 ご存じのように、フリーリーの講座や演習は、具体的で実践的であることが大きな特徴です。
 また、セミナーや講演会も同様で、参加した人が確かなものを持って帰ることができるのが、お得感を感じさせる要因の一つとなっています。
この感想は、それぞれに参加された保護者の方も子どもたちも、あるいは教職員も行政の人にも共通したものですから驚きです。
 まずは、だまされたと思ってあなたもフリーリーの主催する各種活動に参加してみてください。
 実践力がぐんぐんついて、やみつきになると思います。