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松下美樹(まつしたみき) 山口県 NPO法人テンダーハートDonMin理事 三人の息子の母 教育環境コンサルタント 自閉症タッチセラピスト ブライダルヘアスタイリスト |
「息子を殺して私も死ぬ」
と教育委員会へメールをしたのが、今から8年前のことです。
当時、小学3年だった息子(自閉症スペクトラム障害)が突然の不登校になり、家でも思うようにならないと酷く暴れたり、私に暴力を振るったりする日々にどう対応していいのかも分からず、全く学校へ行こうともしない息子の将来を悲観し、そして、疲れ果て、障害のある息子のことを何も理解してくれなかった学校が悪い、担任が悪いと周りを恨み、衝動的に教育委員会へ「死にたい」メールを送ってしまいました。
しかし、本心は死にたいのではなく、教育委員会なら助けてくれると思っただけなのです。教育委員会ってそういう機関なんだと勘違いしていた私がバカでした。結果、教育委員会からは返信もなく、無駄なことをしただけでした。
市内、市外、そして県外のあらゆる相談機関や医療機関へ行き、息子の相談をしましたが、不登校は全く改善することもなく、家庭での暴力、暴言などのトラブルも解決するどころか、どんどん悪化していくばかりでした。また、県外など時間やお金をかけてまで行って相談しても、親の悪い点を指摘されることが多く、帰りの車の中で涙を流したことが何度もありました。
そんな中、インターネットでネットサーフィンをしていた時、たまたま見つけた「NPO法人大分特別支援教育室フリーリー」のホームページに釘付けになってしまいました。
特別支援教育のセミナーを受講したら息子の問題解決が自分でできるのか?
疑問に思いながらも、思い切ってフリーリーにメールをしてみました。
すると、すぐに理事長の梶原先生からお返事が届きました。
そのメールを読んだとたん今まで背中に背負っていた重たい荷物を一気に下ろしたかのような感覚がし、こんなにも心が楽になったという経験を初めてし、とても感動したことを今でもはっきりと覚えています。
そして、すぐにでも、梶原先生にお会いしたいと思うようになり、息子の問題解決を飛び越えて、梶原先生のような方に私もなりたいと思ううになり、気がついたら特別支援教育セミナー受講へと大分へ足が向いていたのでした。
セミナーは、疑似体験や面談のロープレなど体感型のセミナーで、とても分かりやすく、楽しみながら受講することができました。
また、不思議に感じたのが、受講しながら、我が子に良かれと思ってしてきた教育や躾が間違っていたことを自然に気づかされていったことです。
人から、ここが悪いと指摘を受けると腹が立つだけで、変えようという気にはなれません。
しかし、セミナーを受講していると、嫌な気持ちを抱くことなく、自然に自分を変えていくことができたところが私にとってはとても大きな成果だったと思います。
セミナーを受講しながら、息子たちに謝罪することができました。
少しずつ家庭の中で何かが変わっていく、私が、息子たちが変わっていくと感じながら、全セミナーを受講しました。
セミナーを受講中に梶原先生から
「人の相談にのる前に、まずは我が子でしょう。我が子が問題を抱えている状態で、どうして人の相談にのることができるの?」
と言われた言葉が印象的で、とても衝撃を受けました。
その言葉を胸に、セミナー終了後の資格試験では、この試験に合格して、必ず息子の問題解決をしてみせる!という強い意志で望み合格することができました。
フリーリーのセミナーを受講後、息子の状態がみるみる改善していきました。あれだけの暴言や暴力もなくなり、学校へも少しずつ行けるようになりました。息子が通う学校の先生方のあいだで、私が激変したことがとても話題になったくらいですから、私の中でかなりの変化があったのだと思います。
とにかく、子育てがしやすくなりました。今まで苦しんでいたことが嘘のようです。
その後、息子が皆勤賞をいただいたのは中学のときです。
そして、発達障害のことで悩んでいる方や不登校や家庭内でのトラブルなどで苦しんでおられる親御さんを救ってあげたいという思いがとても強くなりました。
息子の問題解決ができたということで、一つ大きな自信を持つことができ、その経験を生かして、優しく寄り添うサポートができたらいいなと思い、友人と3人で2008年にペアレントサポートDonMin(ドンマイ)を立ち上げました。
親御さんへの相談はほとんど私が担当していますが、フリーリーで学んだことを実践で生かしております。
その後、2010年にNPO法人テンダーハートDonMinとして新たなスタートをきり、日中一時支援事業も開始し、日々頑張っております。
セミナーを受講したら、自分や家族の人生が好転します。
是非、皆さんも「人生の好転」を経験してみて下さい!
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