COREセミナー 9年続くセミナー

 

大分合同新聞2010年3月11日(日)朝刊に掲載されました。
木曜日2010年(平成22年)3月11日
 発達障害に理解を
  フリーリー中津で講座開催へ

 不登校や発達障害児の保護者らの相談を受けたり、県内外で特別支援教育セミナーを開いている、大分市のNPO法人大分特別支援教育蚕フリーリー(梶原陽子理事長=顔写真)が、中津市教育福祉センターで無料プレセミナー(大分合同新聞後援)を聞いた。  フリーリーの大内博文副理事長が「配慮・支援を必要とする児童生徒の問題解決−支援者・指導者のための必須8項目」と題して講演。約50入の聴講者は、興味深そうに耳を傾けていた。  中津会場での本セミナーは月1回のペースで開催。  全10講座で、各回2講座ずつ。受講料は1講座5千円だが、一括納入者には割引もある。「ワークショップ形式で発達障害などへの理解を深め、すぐに実践できる内容。特に、教育関係者や保護者に来てもらいたい」と梶原理事長。  申し込み、問い合わせはフリーリー(電話097・544・8902)まで。

大分合同新聞2008年3月2日(日)朝刊に掲載されました。
 ゲームからわかる子どもたちの心理

 特別支援教育に対する基礎的な知識や子どもとの向き合い方を学ぶ無料セミナーが二十九日、大分市玉沢の植田市民行政センターである。主催するNPO法人・大分特別支援教育室フリーリーは「現場で因っている先生や、子育てに悩んでいる保護者に問題の解決方法を伝えたい」と参加を呼び掛けている。
 午前十時から二時間。テーマは「ゲームからわかる子どもの心理と支援方法」。講師は、発達障害や不登校など学校生活に困難を抱える子どもを支援するフリーリーの大内博文副理事長(教育環境アドバイザー)。コンピューターゲームの種類やコントローラーの握り方などから分かる子どもの内面や教育支援方法を話す。
 フリーリーが四月から開講する特別支援教育基礎セミナー(全十回)の″お試し″イベント。梶原陽子理事長は「日常の何げない行動でも、よく見つめることで子どものことがよく分かるようになる。その日から実践できる内容を教えます」と話している。
 申し込みは十日までにフリーリー(097・544・8902)へ。

「フリーリー」がアナリスト10人を初認定
大分合同新聞2006年1月6日(金)夕刊に掲載されました。
   学校生活に困難がある子どもを支援する特定非営利活動法人(NPO法人) 「大分持別支援教育茎フリーリー」(梶原陽子理事長)は、独自に養成した教 育環境アナリストの“一期生”十人を認定した。「なぜ子どもが困っているの か正しく見極め、寄り添うことができる専門家として活躍してほしい」と期待 している。 フリーリーによると、子どもが学校生活に困難を感じる要因は、 学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)といった軽度発達障害だ けでなく、家庭環境、先生や友達との相性などさまざま。各種の要因が絡み合 っている場合が多く、「医学的な診断や心理テストの結果だけでは困り(困っ ていること)を的確に肥握できない。いろんな角度から子どもの現状をつかみ、 必要な支援を決めていくことが重要」という。  しかし、専門知識と実践力を持った人材は不足している。対応する資格には、 日本LD学会の特別支援教育士があるが、取得に必要な講義は東京か大阪でし か受けられない。そこで、フリーリーは、同様の技能が身に付く教育環境アナ リストのプログラムを開発。特別支援教育士スパーバイザーの佐藤秀明さん( 宮城県)は「困りを性格に見極められる実践力が身に付く点で、日本でも先進 的なプログラム」と評価する。  2004年に4月に始まったセミナーは、学校の教員や保護者ら合わせて約50人 が受講。「相談・面談の進め方」「情報の収集・整理・分析」「課題設定、適 切な学習支援」など10回の基礎講座、個別の事例に取り組む5回の実践講座を 修了した10人が2005年12月、初めてのアナリストに認定された。  アナリストの1人、大分市の小学校で特別支援教育コーディネーターを務め る高平教諭は「子ども1人1人の指導計画を立てる上でセミナーはとても勉強 になった。学校現場では、コーディネーターに指名されたが具体的には何をす ればよいか悩んでいる教員が多いのが現実」と話す。  梶原理事長は「アナリストには問題解決の方法を具体的に提示できる地域の 核になってほしい。今後も多くの人にセミナーを受講してもらいたい」として いる。

ポイント:特別支援教育コーディネーター 県教委が2005年から県内すべての公立小中学校に設けた役職。軽度発達障害の ある子どもの実態把握をはじめ、担任からの相談、校内委員会の企画・運営、 個別指導計画の作成、外部との連携など、特別支援教育の中心的な役割を担う。